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Amazonセラーとして商品を出品し、販売した場合、その売上などを会計ソフトで管理する必要があるのでしょうか。Amazon用におすすめの会計ソフトも紹介します。
Amazon出品者に会計ソフトは必要?
副業などでAmazonに出品する場合でも、会計ソフトを使って管理する必要はあるのでしょうか。
もちろん会計ソフトを使わず、エクセルなどでも管理できますが、会計ソフトを使った方が時間の節約になります。その理由は、以下の2点です。
確定申告の計算に必要
確定申告をする必要があるなら、その金額を計算するために、会計ソフトがあった方が便利です。
確定申告の義務が発生する利益の基準は、年間で「20万円」です。これ以上の利益が出た場合には、副業でも確定申告をする必要があります。
「自動的に申告できる」「ほったらかしでAIが申告書類を作ってくれる」など、過剰な表現がネット上に出回っていますが、惑わされないように注意してください。
Amazonの確定申告は、「ある程度まで」は自動化できますが、きちんと確認したり、手入力したり、申告書類を作ったりする作業がなくなるわけではありません。
「ほったらかしでAIが申告書類を作ってくれる」というのは結局、Amazonの売上のデータを自動的に取得できる便利な会計ソフトがあるということです。
そのような自動機能のある会計ソフトについては、おすすめの会計ソフトの項目を参照してください。
帳簿の作成に必要
Amazon出品による利益を、「雑所得」ではなく「事業所得」として確定申告するなら、「帳簿」を作成するために会計ソフトがあった方が便利です。
Amazon出品では帳簿に記入する項目が多く、1年分を記載するとなると、かなりの手間がかかるでしょう。
エクセルなどで作成することも可能ですが、会計ソフトを使うことで、多くの部分を自動化できて便利です。
どんな項目を会計ソフトに入力する?Amazonの場合
会計ソフトに「売上」や「経費」の金額を入力することで、確定申告に必要な数字を計算し、帳簿を作成することになります。
Amazon出品では、会計ソフトに入力する「売上」や「経費」の項目がたくさんあります。代表的な項目を確認しておきましょう。
売上金額
Amazon出品の場合、売上として入力するのは主に、「商品を販売した売上金額」ですね。
帳簿を作成するためには、毎回の売上が発生する度に、一つ一つ別々に入力する必要があります。
Amazonの売上データを自動的に取得できる会計ソフトを使えば、この作業はかなり楽になるでしょう。Amazonと連携できる会計ソフトについては、おすすめの会計ソフトの項目を参照してください。
商品の仕入費用・送料
経費として大きな金額を占めるのが、「仕入」でしょう。
「販売する商品や、その材料の購入費用」、そのためにかかった「送料」などを経費として入力します。売れた商品を発送するためにかかる送料も経費です。
これも、商品ごとに別々に、詳しい金額を入力する必要があります。
仕入れに使った通販サイトの「購入履歴」のデータを自動的に取得できる会計ソフトを使えば、この作業もかなりの時短が可能。おすすめの会計ソフトの項目で、連携できる通販サイトについても解説しているので、参照してください。
Amazonに支払う各種手数料
Amazonに支払う手数料も、経費になります。
販売する度に引かれる「販売手数料」や、大口出品に必要な「月額登録料」などです。他にも、場合によっては以下のような手数料が請求されます。
- 基本成約料(小口出品の場合)
- カテゴリー成約料(メディア商品)
- 配送代行手数料(FBAの場合)
- 在庫保管手数料(FBAの場合)
これらも、手数料の項目ごとに、請求される度に入力しなければなりません。これも、Amazonと自動連携できる会計ソフトを使うことで、かなりの時短になります。
その他の経費
他にも、Amazon販売に必要なものなら、以下のような項目も経費として入力できます。
- パソコンの購入費用
- インターネット料金
- 家賃
パソコンの費用は、全額をいきなり経費にできるとは限りません。「減価償却」のルールに従う必要があります。
家賃は、自宅と兼用であっても、仕事に使用している割合を、床面積などを基準として経費にすることが可能。
インターネットについても、仕事に使用している割合に応じた金額を経費として入力します。
減価償却や、経費にする割合の計算については、専用の機能を用意している会計ソフトがほとんどです。
Amazon出品者の会計ソフトにあると便利な機能
Amazon出品者が使う会計ソフトを選ぶ際は、どのような機能を比較すればよいのでしょうか。
Amazonセラーセントラルとの連携
Amazonの売上などを管理する「セラーセントラル」と連携することで、売上や手数料のデータを自動的に会計ソフトに取り込むことができます。
売上が発生する度に、新しい情報がどんどん追加されていくので便利です。
ちなみに日本の「Amazon.co.jp」のセラーセントラルと連携できる会計ソフトはありますが、Amazon輸出で使用する、アメリカの「Amazon.com」で販売している場合は自動連携できません。
Amazon輸出のおすすめ会計ソフトについては、以下の記事を参照してください。
ebay や Amazon での輸出におすすめの会計ソフト比較
銀行口座との連携
銀行口座と連携できる会計ソフトなら、入出金の情報を自動的に取り込めるので、手間が省けます。
帳簿には、売上や経費などの数字とは別に、銀行口座の入出金についても記載する必要がありますから、一つ一つ入力するのは大変です。
プライベートな入出金でも、全て帳簿に記載するのが基本です。Amazonの売上の入金先として指定している口座に関する入出金の情報を全て帳簿に記載します。
この作業の大部分が自動化できるので、かなりの時短になるのです。
通販サイト購入履歴との連携
通販サイトの購入履歴を自動的に取得できる会計ソフトなら、仕入に関するデータの入力作業が楽になります。
販売する商品の材料を購入したり、仕事に必要な備品などを購入したりするのに、楽天などの通販サイトを使用している場合もあるでしょう。
商品本体の金額と、送料などの金額を別々に入力する必要があるので、一つ一つ手入力するのは大変です。自動的に連携できると、かなり便利になります。
消費税の集計・確定申告
消費税の確定申告をする必要がある場合、この機能が必要です。消費税の金額を計算し、消費税の確定申告の書類を作成できる機能です。
年間の売上が1,000万円に満たない場合は基本的に消費税の確定申告は不要ですが、Amazon輸出をしている場合、消費税の還付を受けるためには、消費税の確定申告をしなければなりません。
輸出の消費税還付について詳しくは、以下の記事を参照してください。
eBay や Amazon など個人輸出の消費税還付の手順、必要な書類について
Amazon出品者におすすめの会計ソフト
Amazon出品者が使うのに適した会計ソフトを、2つ紹介します。
freee(フリー)
月額1,180円~(税抜)
Amazonセラーセントラルとの連携 | 〇 |
銀行口座との連携 | 〇 |
通販サイト購入履歴との連携 | 〇 |
消費税の集計・確定申告 | 〇 |
freee(フリー)は、PCにインストールする必要が無い「クラウド型」の会計ソフトです。
クラウド型は、インターネット上でデータを入力・保存できるので、複数台のパソコンで使うのに便利。税理士や他のスタッフとリモートで連携しやすいのがメリットです。
Amazonセラーセントラルとの連携など、Amazon販売の会計ソフトとして必要な機能が十分そろっています。
国内のAmazonで販売するだけなら、月額1,180円(税抜)で一番安いプランの「スタータープラン」でも十分でしょう。
ただし年間1,000万円以上の売上が発生した場合など、消費税の確定申告をする必要があるなら、月額2,380円(税抜)の「スタンダードプラン」じゃないと対応していません。
Amazon輸出で海外販売をしたなら、売上が少なくても、消費税の還付を受けるためには、「消費税の確定申告」が必要です。
MFクラウド
月額980円~(税抜)
Amazonセラーセントラルとの連携 | 〇 |
銀行口座との連携 | 〇 |
通販サイト購入履歴との連携 | 〇 |
消費税の集計・確定申告 | △ |
MFクラウドも、その名のとおり「クラウド型」の会計ソフトです。
機能は上記の freee とほとんど同じですが、異なるのは「消費税の確定申告」に対応しているかどうかです。消費税の「集計」はできますが、「確定申告書類」の作成はできません。
MFクラウドを使って消費税の確定申告をするには、集計された数字をもとに、自分で申告書類を作成する必要があります。Amazon輸出などで、消費税の確定申告が必要な場合は少し不便かもしれません。
Amazon出品者に適した税理士の探し方
Amazon出品者が税理士を探す場合は、税理士紹介サービスを利用するのがおすすめです。主な税理士紹介サービスとしては「税理士ドットコム」などがあります。
税理士によっては、Amazon販売など最近のネット事情に詳しくないこともあります。できればAmazon販売や輸出などに詳しい税理士を見つけたいところです。
税理士紹介サービスを使えば、「Amazon出品に詳しい税理士」など、希望する条件を伝えることで、その条件にあった税理士を探してくれます。
多くの税理士紹介サービスは、紹介する税理士からお金をもらって利益を出しているので、紹介される「利用者」は無料で使えるのが普通。
何でも自分一人でやるのは大変なこともありますから、税理士の助けを借りながら、間違いのない確定申告をしていきましょう。