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QR決済が普及していますが、電子マネーのメリットって何でしょうか?クレジットカードがあれば、電子マネーは不要なのでしょうか?そんなことはありません!電子マネーには、クレジットカードやQR決済よりも優れている点があります。この記事では、電子マネーのメリットとデメリットをまとめました。
電子マネーのメリット
メリット1:ポイントを「二重取り」できる
クレジットカードと比較した電子マネーの大きなメリットは、ポイントの「二重取り」です。
「二重取り」とは、電子マネーで支払いをするときのポイントに加えて、クレジットカードでチャージするときにもポイントをもらうこと。
合計でもらえるポイントは、カードによって異なりますが、最大で2.5%も可能です。詳しくは下記「ポイント二重取りできる電子マネー」を参照してください。
QR決済サービスでも、以前はポイント二重取りできたこともありましたが、今では非対応のサービスが増えています。
メリット2:クレカより支払いが簡単
クレジットカードやプリペイドカードと比較した電子マネーのメリットは「支払いが簡単でスピーディ」ということです。
面倒なサインや暗証番号の入力が不要で、「かざすだけ」で支払いが完了します。QR決済のようにスマホのアプリを起動する必要もありません。
この特徴を利用して、電車やバスなど交通機関での利用が拡大しているわけですね。
メリット3:スマホなしでもOK
QR決済と比較した電子マネーのメリットは「スマホが不要」ということです。
スマホの電池切れで使えなくなる心配がなく、スマホを持っていない人でも利用できます。
スマホに入れるアプリをできるだけ少なくしたい人や、スマホで支払いをすることに抵抗を感じる人など「スマホとお金のことは別々にしたい」という場合にもピッタリです。
メリット4:ポイントの使い道として便利
電子マネーはクレジットカードと違い「チャージして使う」という特徴がありますが、3番目のメリットは、その特徴を利用したもの。
ネット通販で貯まったポイントや、「ポイントサイト」で貯めたポイントなどを、電子マネーにチャージできるというメリットです。
なかなか使う機会がないポイントをチャージすれば、コンビニやスーパーなど、いろいろな場所で消化できます。
ポイントサイトについて詳しくは、以下の記事を参照してください。
電子マネーのデメリット
デメリット1:利用できる店が限られる
電子マネーが使えるお店は、限られています。
加盟店数トップクラスの楽天Edy や iD(アイディー) でも、使えないお店が結構あるのが現状ですね。「お財布代わり」として使うには、まだまだでしょう。
一方、クレジットカードやプリペイドカードは、ほとんどのお店で使えますから、かなり「お財布代わり」に近いですね。
デメリット2:チャージが面倒
「いちいちチャージするのが面倒」という理由で、電子マネーを使わない人もいると思います。
ほとんどの電子マネーは出金できませんし、チャージ限度があるので、大量にチャージしておくことはできません。
「自動チャージ」が可能
チャージの手間を解消するために「自動チャージ」(オートチャージ)という仕組みがあります。
一定のチャージ残高を下回ったときに、あらかじめ設定した金額がクレジットカードや銀行口座から自動でチャージされるという仕組みです。
これなら、チャージのことをほとんど心配せずに済みますね。
「ポストペイ型」なら大丈夫
ほとんどの電子マネーは、チャージしてから利用する「プリペイド型」(前払い型)ですが、
クレジットカードのような「ポストペイ型」(後払い型)の電子マネーもあります。例えば、iD(アイディー)や、QUICPay(クイックペイ)がそうですね。
このタイプは、クレジットカードを登録して使うか、携帯料金との合算請求という形で利用します。
ただし「ポイント二重取り」はできません。「面倒なチャージをしなくて済む」というメリットを重視する人に適しています。
ポイント二重取りできる電子マネー
ポイントの二重取りができる電子マネーを、合計ポイントの多い順にまとめてみました。以下のとおりです。ポイント還元率には、限定セールや期間限定キャンペーンのポイントは除外しています。
Amazonギフト券チャージタイプ
二重取りポイント:最大2.5%
チャージポイント | 0~2.5% |
支払い時の通常ポイント | 1.0%~ |
Amazon ギフト券チャージタイプは、Amazon だけで使える電子マネーです。
5000円以上まとめてチャージすると、金額に応じて最大2.5%のチャージポイントがもらえます。ただしクレジットカードでのチャージはできません。
支払い時にも Amazon ポイントが通常1%つきますが、「キャンペーン期間中」など通常より多くもらえることがあります。
セブンイレブンのコンビニ払いでチャージすれば、「ポイント三重取り」も可能です。詳しくは以下。
チャージポイント:+0.5%
Amazonギフト券チャージタイプにチャージする際に「コンビニ払い」を選択します。
この場合、基本的に現金での支払いですが、セブンイレブンでは nanaco での支払いが可能です。
nanacoの「支払いポイント」は付きませんが、nanacoにチャージする際にポイントをもらっておくことは可能。これでAmazonギフト券チャージタイプの二重取りと合わせて「三重取り」になるわけです。
nanacoのチャージポイントについて詳しくは後述しています。
Suica(スイカ)
二重取りポイント:最大2.5%
チャージポイント | 1.2~1.5% |
支払い時の通常ポイント | 0.5~1.0% |
電車でおなじみ Suica も、ポイントの二重取りができます。
Suica は「支払い時にポイントがもらえるお店」がNewDaysやacureなど駅関連に限られていますが、利用する機会の多い人はチャージポイントがもらえるように設定しておくと、お得です。
Suica へのチャージでポイントがもらえるクレジットカードは、以下のとおり。
チャージポイント:1.5%
ビックカメラ Suica カードなどの「ビューカード」なら、どのカードでも1.5%のチャージポイントが付きます。ほとんどの「ビューカード」は年会費がかかりますが、「ビックカメラ Suica カード」は、年に1回でも利用すれば年会費が無料です。
チャージポイント:1.2%
モバイル Suica のみチャージポイントの対象です。
「月あたり3万円のチャージまで」がポイント付与の対象で、それ以上のチャージをしてもポイントが付きません。
nanaco(ナナコ)
二重取りポイント率:最大2.5%
チャージポイント | 0.5~2.0% |
支払い時の通常ポイント | 0.5% |
nanaco の強みは、「利用できる店舗」の多さです。
セブンイレブンやイトーヨーカドーはもちろん、系列の飲食店やガソリンスタンドなどでも利用可能。0.5% の支払いポイントも、ほとんどのお店で付きます。
nanaco へのチャージでもポイントがもらえるカードは、以下のとおりです。
チャージポイント:0.5%
nanaco の後払いタイプである QUICPay (nanaco) でも、ポイントの二重取りができます。
QUICPayとして普通に利用でき、後払いなのでチャージの手間いらずで便利。ただし1回の支払いあたりの利用上限は2万円です。
利用するには「nanacoカード」に加えて、上記の「セブンカード・プラス」もしくは「セブンカード」のいずれかを作る必要があります。
QUICPay (nanaco)で、ポイントがもらえるクレジットカードはいくつかありますが、中でもポイントが高いのは以下のカードです。
No.2 楽天Edy(エディ)
二重取りポイント率:最大1.7%
チャージポイント | 0.5~1.2% |
支払い時の通常ポイント | 0.5% |
楽天Edy は、利用できるお店がトップクラスに多い電子マネーです。大手コンビニチェーンやスーパー、ドラッグストアなど、日常的に利用されるさまざまなお店で使えます。
楽天Edy へのチャージでポイントがもらえるカードは、以下のとおりです。
チャージポイント:1.2%
VISA・マスターカードのみチャージポイントの対象です。
こちらもSuicaと同じように「月あたり3万円のチャージまで」が対象で、それ以上のチャージをしてもポイントが付きません。
No.3 WAON(ワオン)
二重取りポイント率:最大1.5%
チャージポイント | 0.5% |
支払い時の通常ポイント | 0.5~1.0% |
WAON も、使えるお店が多くある電子マネーです。イオン系列店だけでなくファミリーマートやローソンなどのコンビニでも利用可。
通常の支払いポイントは0.5%ですが、イオンなどの対象店舗では、会員登録してから利用すると2倍の1.0%が付与されます。
チャージポイントがもらえるカードは以下のとおりです。
ポイント二重取りできない電子マネー
比較のために、「二重取りできない電子マネー」についても確認しておきましょう。
Tマネー
Tマネーは、ファミリーマートやTSUTAYAなどの支払いに利用できるチャージ型の電子マネーです。
クレジットカードでもチャージできますが、「チャージポイント」はありません。
通常利用ポイントは「0.2%」で、つまり500円につき1円分のポイントです。
iD(アイディー)
iD は後払い型(ポストペイ型)の電子マネーです。
チャージして使うのではなく、iD で支払った利用分が、クレジットカードや QR 決済などで「後から」請求されます。
そのためポイント二重取りができません。支払いに使うクレジットカードなどのポイントが、通常どおり貯まるだけです。
QUICPay(クイックペイ)
QUICPay も後払い型(ポストペイ型)の電子マネーです。
こちらも iD と同じように、クレジットカードなどで後から支払うことになるので、基本的にポイントの二重取りはできません。
ただし前述の QUICPay(nanaco) は例外です。
まとめ
電子マネーのメリットは以下のとおりです。
- ポイントの二重取り
- クレカより支払いが簡単
- スマホが不要
- 貯まったポイントの利用に便利
電子マネーのデメリットは以下のとおりです。
- 利用できる店が限られる
- チャージが面倒(プリペイド型の場合)