WordPress(ワードプレス)のテーマは色々ありますが、どれがいいのか選び方がよくわからない!という場合もあるでしょう。この記事では、おすすめのWordPress有料テーマを、デザイン・機能別にまとめました。選び方もよくわかるようになっています。
デザイン・機能で比較
テーマは基本的に「どんなデザインができるか」という観点で比較するのが基本ですね。言い換えると「どんな機能があるか」ということでしょう。特に重要な機能についてまとめました。
マガジンスタイル
マガジンスタイルのデザインとは下の画像のように、雑誌のように四角く区切って記事一覧などを表示させるデザイン形式です。

マガジンスタイルの例(シンのまとめトップページ)
プラグインを入れるだけでこのスタイルを取り入れるのは難しいです。マガジンスタイルが可能なテーマにしないと不可能でしょう。
マガジンスタイルは、次に説明する「インフィード広告」がよく溶け込みやすいスタイルです。インフィード広告を導入するためにはぜひ取り入れたいデザインですね。
インフィード広告の挿入
「インフィード広告」は最近よく見かける広告形式ですね。下の画像のように、記事一覧(フィード)の中にうまく溶け込むように広告が入っているやつです。自然に目に入る位置に表示されるので、かなり効果的な広告ですね。

インフィード広告の例(1番左だけが広告)
Google アドセンスがインフィード広告に対応したので、ますます盛り上がってきている広告形式なのですが…
インフィード広告をワードプレスで作ったサイトに挿入するのは結構大変で、有料のプラグインを入れるか、テーマをいじる必要があります。インフィード広告に最初から対応しているテーマを選べば、簡単にインフィード広告を挿入できるわけですね。
コンテンツスライダー
コンテンツスライダーとは、関連する記事などの一覧をスライダー形式で表示する機能です。たいていトップページやカテゴリーページなどのヘッダー部分や、記事の最後などに設置します。
これがあるとかなり本格的なサイトのイメージになりますし、読ませたい記事を目立たせることもできますから、ぜひ欲しいデザインですね。
カラーの自由設定
多くのテーマは、背景やメニュー、見出しのカラーを選べますが、既に用意された数種類の色の中からしか選べないものもあります。その場合、オリジナリティを出すことが難しく、他のサイトと似てしまう可能性があるわけです。
サイト各部の色を、カラーチャートから自由に設定できるテーマを選べば、オリジナリティを出せるので、他のサイトと被ることは少なくなります。
カテゴリータグの色分け
カテゴリータグとは、記事一覧のアイキャッチ画像の左上などに表示されます。先ほどのコンテンツスライダーの例でも、左上に「Webサイト制作」や「ネットショッピング」と表示されていますね。
その色をどうするかは、デザイン上のアクセントとして重要なポイントです。
同じようなカテゴリーだけのサイトなら1色でいいですが、記事のジャンルが多岐にわたるようなサイトの場合、カテゴリータグを色分けできたほうが分かりやすいですし、今風でおしゃれに見えます。
サイトロゴの位置を真ん中にする
ページのトップに表示されるサイト名のロゴが真ん中にあるデザインが増えていますね。特に本格的な大規模サイトに多い印象です。そのため、サイトロゴが真ん中にあると、それだけでプロっぽい雰囲気が出せます。
サイトロゴを真ん中にできるテーマは意外と少数です。
LP(ランディングページ)の作成
ランディングページの作成とは、デザイン面でいうと大抵1カラムで、サイドバーやフッター、広告など他のページには共通で表示されているものが一切表示されないページを作れる機能のことです。
「自由にレイアウトできる独立型のページ」を作る機能ともいえます。
サイトの他のページとは違って、ページのコンテンツだけに集中してもらうためのページです。他の記事などからこのページへ誘導することによって、商品やサービスなどを売り込むのが「ランディングページ」の役割ですね。
とはいえこの機能の使い道は自由ですから、とにかく他のページとは違うレイアウトのページを作りたいときに、この機能があるテーマだと便利です。
おすすめWordPressテーマ一覧
ここまで紹介した機能・デザインを実現できるWordPressテーマをまとめました。できるデザインの多い順でまとめています。
DIVER(ダイバー)

DIVER のデモページ
- 価格:17,980円 (税込)
- 1ライセンスで使用できるサイト数:無制限
〇 | マガジンスタイル | アイキャッチ画像のサイズ変更可、タブあり |
〇 | コンテンツスライダー | トップページの上、記事上、記事内、記事下 |
〇 | 全体カラーの自由設定 | |
〇 | サイトロゴを真ん中にする | |
〇 | カテゴリータグの色分け | |
〇 | インフィード広告の挿入 | |
〇 | LPの作成 |
この記事で紹介するデザインについて、すべての機能に対応している優れたテーマです。
マガジンスタイルが細かく設定可能で、かなり自由に作れます。記事一覧のカードを何列表示するか、1~4列まで自由に設定可能です。PCでは4列、スマホでは1列などデバイスごとの細かい設定もできて、アイキャッチのサイズまで変更できます。
トップページの記事一覧や、サイドバーの記事一覧は、タブごとに分けて表示できるので、タブ無しよりも多くの記事を見てもらえるしくみです。
またスマホとPCで、記事一覧のデザインを変えられるということも大きな特徴です。PCやタブレットなどの大きい画面ではカード表示にしたいけど、スマホではカードが大きくなりすぎて嫌なので通常の一覧表示にする!ということなどができるわけですね。
LPはヘッダーやフッターさえ非表示の完全にまっさらな状態から作れるので、かなり自由度が高いです。
- 入力補助:金・銀・銅のランキングバッジ、ランキング星、Q&A、会話風ふきだし、口コミ風ふきだし、ボタン、囲い枠、区切り線、棒グラフ、QRコード、phpやcssなどのスクリプトを記載
- パスワードによって保護されたページの作成ができる
- 無期限サポート付き
- 著者プロフィールの表示がおしゃれ。SNSのプロフィールっぽく、ヘッダー画像とアイコンを重ねて表示するようなデザイン
(太字は珍しい機能)
WING(AFFINGER5)+JET

WING(AFFINGER5)+JETのデモページ
- 価格:19,500円 (税込)
- 1ライセンスで使用できるサイト数:無制限
〇 | マガジンスタイル | タブなし、子テーマ「JET」が必要 |
〇 | コンテンツスライダー | トップページのヘッダー、記事上、記事内、記事下 |
〇 | 全体カラーの自由設定 | |
〇 | サイトロゴを真ん中にする | 子テーマ「JET」が必要 |
〇 | カテゴリータグの色分け | |
〇 | インフィード広告の挿入 | |
△ | LPの作成 | フッターは消せない |
WING(AFFINGER5)は、無料テーマとして人気の Stinger シリーズの作者による有料テーマの最新版で、アフィリエイトサイトを作るのに人気のテーマです。
コンテンツスライダーはヘッダー部分に横長で表示するタイプと、3記事ずつなど横並びに並べたスライダーを任意の場所に表示させるタイプの2種類です。
LPはフッターだけが消せませんが、気にしない人には全く問題ないでしょう。
WING単品だと「マガジンスタイル」と「サイトロゴを真ん中にする」デザインができません。マガジンスタイルにしたい場合は専用子テーマの「JET」を追加購入する必要があります。(WINGとJETのセット購入で税込19,500円)
マガジンスタイルが不要なら、JETの費用が抑えられて、14,800円(税込)で購入できますから、けっこうお手頃ですね。
- 入力補助:金・銀・銅のランキングバッジ、ランキング星、会話風ふきだし、囲い枠、ミニふきだし、ボタン、光るボタン、バナー作成
(太字は珍しい機能)
Emanon Pro

Emanon Pro のデモページ
- 価格:9,800円(税込)
- 1ライセンスで使用できるサイト数:無制限
〇 | マガジンスタイル | タブあり |
〇 | コンテンツスライダー | トップページのヘッダー |
〇 | 全体カラーの自由設定 | |
〇 | サイトロゴを真ん中にする | |
△ | カテゴリータグの色分け | CSS入力が必要 |
〇 | インフィード広告の挿入 | |
〇 | LPの作成 |
トップページの記事一覧と、コンテンツスライダーに表示する記事は、「新着順」「カテゴリー別」「個別に選択」の3パターンが可能です。
カテゴリータグの色分けをするにはCSSを入力する必要があります。とはいえ専用の入力欄があり、公式サイトにもやり方が載っているので、できないことはありません。
LPの作成機能が優れていることが特徴で、メールフォームやパララックス効果(フェードインなどのアニメーション効果)のある本格的なLPを作成できます。
子テーマ「Emanon Business」を3,000円で追加購入するだけで、トップページをかなり本格的な企業サイト風にできます。お店のホームページなどを作るならこれですね。
- 入力補助:囲い枠、ボタン
- パスワードによって保護されたページの作成
- 無期限サポート付き
- パララックス効果
- メール配信システムとの連携
(太字は珍しい機能)
JIN

JIN のデモページ
- 価格:14,800円(税込)
- 1ライセンスで使用できるサイト数:無制限
〇 | マガジンスタイル | タブあり |
〇 | コンテンツスライダー | トップページ、記事上、記事下 |
〇 | 全体カラーの自由設定 | |
〇 | サイトロゴを真ん中にする | |
〇 | カテゴリータグの色分け | |
△ | インフィード広告の挿入 | スマホでは非表示になる(マガジンスタイルの場合) |
〇 | LPの作成 |
「JIN」は、有名な有料テーマ「ATLAS」の作者の最新作ですね。
トップページの記事一覧は、タブごとに分けて「新着順」と「カテゴリー別」の表示が可能です。
コンテンツスライダーは、トップページ上部や記事の上に、任意のカテゴリー記事や固定ページを表示できます。記事下は「関連記事」のスライダーのみです。
マガジンスタイルに設定した場合で、スマホでのインフィード広告が非表示になってしまうという点が欠点です。スマホでの閲覧がメインの時代なので、結構大きい欠点かもしれません。そのためマガジンスタイルが不要な場合におすすめするテーマです。
- 入力補助:会話風ふきだし、金・銀・銅のランキングバッジ、ランキング星、囲い枠、ボタン
- おまかせデザイン:いくつか用意されているカスタマイズ済みのデータをダウンロードできるので、デザインが苦手でも大丈夫
(太字は珍しい機能)
SWALLOW(スワロー)

SWALLOW のデモページ
- 価格:9,900円(税込)
- 1ライセンスで使用できるサイト数:無制限
〇 | マガジンスタイル | タブなし |
△ | コンテンツスライダー | トップページのみ |
〇 | 全体カラーの自由設定 | |
〇 | サイトロゴを真ん中にする | |
× | カテゴリータグの色分け | |
× | インフィード広告の挿入 | |
〇 | LPの作成 |
「STORK」(ストーク)や「Hummingbird」(ハミングバード)などのテーマで有名な OPEN CAGE(オープン・ケージ)の最新作が「SWALLOW」(スワロー)です。
コンテンツスライダーがトップページだけしか表示できないなど、できることが若干少なく感じますが、逆にいえばシンプルで設定が簡単なテーマということです。
こちらもDiverと同じように、PCとスマホで記事一覧のデザインを変えられますが、インフィード広告を入れる機能はありません。
公式サイトに、テーマを改造してインフィード広告に対応する方法が解説されていますが、phpコードの入力・編集などが必要です。今後対応してくれることを期待しましょう。
- 入力補助:会話風ふきだし、囲い枠、ボタン
SANGO

SANGO のデモページ
- 価格:10,800円(税込)
- 1ライセンスで使用できるサイト数:無制限
〇 | マガジンスタイル | タブあり |
△ | コンテンツスライダー | 関連記事のみ |
〇 | 全体カラーの自由設定 | |
〇 | サイトロゴを真ん中にする | |
△ | カテゴリータグの色分け | CSS入力 |
× | インフィード広告の挿入 | |
× | LPの作成 |
こちらもシンプルなテーマなので、コンテンツスライダーは、記事の下に表示される「関連記事」をスライド形式にできるだけです。
カテゴリータグの色分けには非対応ですが、CSS入力をして色分けする方法が公式サイトで解説されています。インフィード広告に非対応というのは大きい欠点ですが、今後対応してくれるかもしれませんね。
- 入力補助:会話風ふきだし、ランキング星、囲い枠、ボタン、タイムライン表示
- トップページとアーカイブで別のデザインにできる
(太字は珍しい機能)
まとめ
ここで紹介した機能、特にマガジンスタイル、インフィード広告、コンテンツスライダーの3点の機能が充実していて、コスパも良いおすすめテーマは、やはり最初に挙げた「Diver」です。
お店・企業の紹介サイトをつくるならば「Emanon Pro」が向いていますね。