フリマアプリ販売に適した会計ソフトはどれ?そもそも必要かどうかも確認

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メルカリなどのフリマアプリで販売した場合、売上や経費などを会計ソフトで管理した方がいいのでしょうか?フリマアプリ用に適したおすすめの会計ソフトも紹介します。

フリマアプリ販売に会計ソフトは必要?

フリマアプリでの販売について、会計ソフトを使って管理する必要はあるのでしょうか?「必要になる場合」について、2つの理由を解説します。

確定申告の計算に必要

会計ソフトは、確定申告のために必要な計算をするのに便利です。

フリマアプリの販売でも、確定申告が必要になる場合があります。その目安は、年間「20万円」の利益が出た場合です。これ以上の利益が出た場合には、確定申告をする必要があります。

フリマアプリ販売の確定申告では、「売上」と「経費」の合計額を算出しなければなりません。エクセルなどでも可能ですが、会計ソフトを使うと、その作業が楽になり、かなりの時短になるのです。

|20万円の根拠:確定申告が必要な方|国税庁

帳簿の作成に必要

会計ソフトは、税務調査などで必要になる「帳簿」を作成するのに便利なツールです。

帳簿は、確定申告で提出する書類ではないので、作成していない人もいるかもしれませんが、作成して「保管」しておく書類です。「事業所得」としてフリマアプリの確定申告をするなら、帳簿を作成して保管する義務があります。

帳簿を作るには「簿記」の知識が必要で、エクセルで作ることも可能ですが、初心者には難しいでしょう。

会計ソフトを使えば、簡単な操作で帳簿を作成できるのです。

どんな項目を会計ソフトに入力する?フリマアプリの場合

会計ソフトに必要な項目を入力することで、自動的に確定申告の書類が作られ、帳簿が作成されます。フリマアプリ販売では、どんな項目を入力する必要があるのでしょうか。

フリマアプリでの売上

フリマアプリで売上が発生すると、その都度、帳簿に記載する必要があります。

会計ソフトへの入力作業そのものは年に一回、一気に済ませるということも可能ですが、毎回の売上ごとに、その日付や金額などの詳細を入力していきます。

銀行口座のお金の動き

帳簿には、売上や仕入などの詳細とは別に「お金の動き」も記載する必要があります。その基準となるのは、メインとして使っている銀行口座です。

フリマアプリの売上の入金先口座に、いつ、いくら入金があったのか、売上などの項目とは別に、通帳の記載に沿って入力する必要があります。

プライベートな入出金でも、フリマアプリの入金先として使っている銀行口座の入金や出金については、1年間の項目全てを記入するのが基本。

これを全部手入力するのは大変な場合があるので、銀行口座と自動的に連動できる会計ソフトだと便利です。

商品の仕入費用

商品を購入したり、制作したりするのにかかった費用、つまり仕入にかかった費用は、経費として帳簿に記載します。

仕入は、経費の中でも特に大きい金額を占めるでしょう。これを記載しない場合、収入金額がかなり大きくなり、税金が相当高くなってしまうことになりかねません。

商品仕入にかかった送料なども、経費にできます。

フリマアプリの販売手数料・送料

フリマアプリで販売をした際に引かれる手数料や送料なども、経費として記載します。

ほとんどのフリマアプリでは、売上の一部が手数料として差し引かれているはずです。例えばメルカリの販売手数料は「10%」で、ヤフオクは「8.8%~」と規定されています。

商品カテゴリーの違いや、キャンペーンなどによって手数料の割合が異なることがあり、送料も商品の大きさや重さによって異なるので、毎回確認しなければなりません。

この点も、会計ソフトがあれば管理しやすくなるでしょう。

フリマアプリ販売の会計ソフトにあると便利な機能

会計ソフトにはいろいろな機能がありますが、フリマアプリ販売のために使うには、どのような機能が重要なのでしょうか。主に3つの機能を紹介します。

フリマアプリとの連携

フリマアプリの売上金額や、手数料、送料などの情報を、会計ソフトが自動的に取得してくれたら便利ですね。

Amazonなどの通販サイトに出店する場合、そのように自動的に連携してくれる会計ソフトがあります。

一方、残念ながらフリマアプリについては、自動連携できる会計ソフトが2021年7月時点で存在していません

自分でその都度、売上と送料、手数料の金額を入力する必要があります。それでも会計ソフトを使うことで、入力作業がしやすくなり、データの管理もしやすくなるでしょう。

銀行口座との連携

銀行口座への入金・出金のデータを自動的に取得してくれる会計ソフトがあれば便利です。

前述のとおり、銀行口座の入金・出金をする度に帳簿に記録しなければならないので、その手間がかなり省けます。

銀行口座と連携してくれるソフトはいくつかあります。詳しくは、後述するおすすめの会計ソフトの項目を参照してください。

通販サイト購入履歴との連携

仕入れなどに使った通販サイトの購入履歴と連携して、データを自動的に取得してくれる機能があると便利です。

ハンドメイド商品の材料など、フリマアプリ販売の仕入のために、Amazon や楽天などの通販サイトを利用している人も多いでしょう。

通販サイトの購入履歴と連携できる会計ソフトはいくつかあります。次の項目から紹介しているので、参照してください。

フリマアプリ販売におすすめの会計ソフト

上記で紹介した「銀行口座との連携」「通販サイト購入履歴との連携」の2つの機能を備えた会計ソフトを2つ紹介します。

freee(フリー)

月額料金(税抜)1,180円~
連携できる銀行三菱UFJ、三井住友、ゆうちょ銀行など多数
連携できる通販サイトAmazon、楽天市場、LOHACOなど

会計ソフトfreee(フリー)は、PCにインストールしなくても、ネット上で利用できる「クラウド型」と呼ばれるタイプのソフトです。

クラウド型はネット上で動作するので、複数台のパソコンと共有しやすく、遠隔で税理士などとの連携をするのにも便利。

銀行の入出金のデータを自動的に取得したり、通販サイトの購入履歴の情報を取得したりなどの便利機能もあり、フリマアプリ販売の会計ソフトにおすすめできます。

一番安い月額1,180円(税抜)の「スタータープラン」でも、フリマアプリの会計ソフトとして十分使えます。

ただし年間売上が1,000万円を超えた場合などに必要な「消費税の確定申告」をする場合には、月額2,380円(税抜)の「スタンダードプラン」以上に切り替える必要があるでしょう。

MFクラウド

月額料金(税抜)980円~
連携できる銀行三菱UFJ、三井住友、ゆうちょ銀行など多数
連携できる通販サイトAmazon、楽天市場、LOHACOなど

MF(マネーフォワード)クラウドも、その名のとおり「クラウド型」の会計ソフトです。

freee と同じように、多くの銀行口座と連携可能で、通販サイトの購入履歴との連携もできます。

料金も freee とほぼ同じで、副業でのフリマアプリ販売なら、一番安い月額980円(税抜)の「パーソナルミニ」で、基本的には十分

ちなみに MFクラウドは消費税の確定申告書を作る機能がありません。売上が大きくなって、消費税の確定申告が必要になった際は、freee など他の会計ソフトを併用する形になるでしょう。

フリマアプリ販売に強い税理士の探し方

会計ソフトを使っていても、入力作業をする時間がない場合などは、税理士のサポートを利用したいということもあるでしょう。

確定申告について分からないことが多く、専門家に相談したいというケースもあります。

そういうとき、どうやって税理士を探せばよいのでしょうか。税理士によって得意分野が異なるので、フリマアプリの事情に詳しくない人には当たりたくないものです。

税理士紹介サイトを利用すれば、「フリマアプリに詳しい税理士」「自分の使っている会計ソフトに詳しい税理士」など、条件にあった税理士を探せます。

例えば「税理士ドットコム」というサイトなら、紹介手数料は完全無料で、条件に合った税理士を見つけるために、コーディネーターと相談可能。

無理せず、分からないところは専門家に相談しながら進めていくことで、正しい税務処理をしていきましょう。