eBay輸出とは?そのメリットやリスク・注意点を徹底解説!

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インターネットを通じて、個人でも輸出ビジネスができる時代です。オークションサイト「eBay」を使って個人輸出をしている人も多くいます。eBayを使った輸出ビジネスについて、そのメリットやデメリットを確認しておきましょう。



eBay輸出とは

eBay輸出とは、どのようなビジネスなのでしょうか。基本的な「仕組み」を解説します。

世界規模のオークションサイトに出品すること

eBay というサイトを利用して、新品や中古品などを世界に向けて販売して利益を得るのが「eBay輸出」です。

eBay は、世界規模のオークション・フリマサイトとして知られています。日本はヤフオクがあるため、あまり普及していませんが、世界的には、オークションサイトといえば eBay。

つまり eBay 輸出とは、ヤフオクやメルカリで稼ぐことと同じ仕組みのビジネスというわけです。

販売できる商品は、さまざま

eBay では、ヤフオク! やメルカリと同じように、さまざまな商品を販売できます

不用品やハンドメイド品、自社製品など、アイデア次第でさまざまな商品を、世界に向けて販売できるプラットフォームです。

ただし、輸出禁止の商品もあるため、ヤフオク!やメルカリとは少し違った配慮が求められます。eBayで販売しない方がいい商品については、以下の記事を参照してください。

要注意!eBayやAmazon輸出の出品禁止・規制商品まとめ

eBay では「転売」も多く行われていて、特に禁止されているわけではありませんが、メーカーや販売店が「転売禁止」としている商品を売らないなどの注意が必要でしょう。

eBay輸出の魅力・メリット

eBay輸出は、ヤフオク! やメルカリでの販売と比べて、どのようなメリットや魅力があるのでしょうか。また、輸出ビジネスができるもう一つのサイト「Amazon」での販売と比較したメリットも解説します。

消費税還付を受けられる

商品を外国に販売した場合、「消費税の還付」を受ける対象になります。

消費税とは、購入者から受け取って、販売者が納税するものですが、海外からは消費税を受け取ることができないので、その分の消費税が還付されるわけです。

つまり、仕入の際に消費税がかからないものとして計算できるので、その分、利益率が大きくなるわけですね。詳しくは、以下のページを参照してください。

eBay や Amazon など個人輸出の消費税還付の手順、必要な書類について

Amazonよりもアカウント停止リスクが低い

Amazon輸出の場合、「アカウントが停止されやすい」という話は有名です。

Amazon は理由を明確にせず、ある日突然、アカウントを停止してくることがあります。Amazonではアカウント停止から復活することは困難です。

Amazon は本来「Amazonが商売をする場所」であって、そこに出品しているセラーは「ついで」のような存在。Amazonにとってセラーは「いてくれたら助かるけど、いなくても特に困らない」存在であるということも、アカウント停止リスクの高さと関係しているでしょう。

一方の eBay は「セラーがいないと成り立たない」ので、真面目に販売しているセラーのアカウントを、むやみに停止することはありません。

Amazon輸出と eBay輸出の比較について詳しくは、以下の記事にまとめています。

違いはこの6つ!Amazonとebayの輸出ビジネスを徹底比較

バイヤーとの関係を築ける

メッセージをやり取りして、価格交渉したり、リピーターになってもらったりなど、バイヤーとの関係を築けるのは、オークション・フリマアプリの魅力ですね。

eBayでは海外の人との関係を築けるので、国内向けのオークション・フリマアプリとはまた違った魅力があります。

「英語ができないと難しい」と感じるかもしれませんが、「Google翻訳」など、翻訳アプリの機能が高くなってきているので、それほど高い英語力がなくても、十分に海外の人とコミュニケーションが取れる時代です。

バイヤーとの関係を築くことで、固定ユーザーを獲得し、ビジネスを安定させることができます。



eBay輸出の注意点とリスク

eBay輸出を始める前に、いくつかの注意点とリスク・デメリットを知って多くことが大切です。6つの重要な注意点を解説します。

軌道に乗るまでに時間がかかる

eBay は結果が出るまでに時間がかかります。なぜなら「月間出品制限」(Monthly selling limits)という仕組みがあるからです。

「月間出品制限」とは、1カ月間に出品できる商品の合計金額。つまり商品をたくさん出品したいと思っても、このリミットによって制限がかかってしまうのです。

最初は月10品、月合計500ドルまでしか出品できません。運営にお願いして、出品制限を広げてもらうことができますが、1カ月に1回だけです。つまり最初のうちは、商品の数を増やせないので、大きな利益を出せません。

さらに、取引の回数を重ねて、信用度を高めるためにも時間が必要です。eBayでは、ヤフオク! やメルカリと同じように、取引の回数を重ねるごとに、信用度が上がり、売れやすくなります。

このように、売上を高めるのに必要な「リミット」と「実績」を増やすために、時間がかかるのです。

国内売上がある場合は注意

前述のとおり、海外への販売は「消費税の還付」の対象ですが、国内の売上があると、その還付額が少なくなる可能性があり、場合によっては損失になることがあります。

国内向けに商品を販売した場合だけでなく、アフィリエイトの収入があるとか、業務委託の報酬がある場合など、「消費税を払う必要がある収入」がある場合は要注意です。

年間売上が1000万円以下の場合、通常は消費税を払わなくてよいのですが、eBay輸出をして、消費税の還付を受けたい場合は、「あえて消費税を払います」という手続きをする必要があります。「消費税課税事業者選択届出書」を提出するという手続きです。

この手続きをすると、国内向けの売上について、本来は消費税が免除されるはずだったのに、それができなくなってしまう場合があります。そうなると、損失になってしまうのです。

新品を売るには不利

ヤフオク!もそうですが、基本的にオークションサイトは新品を売る場所としては不利です。

新品を買うなら Amazon などのネット通販サイトを使うのが普通でしょう。eBay輸出で稼ぐには、中古品販売がメインだといえます。

ちなみに中古品を販売する場合、「古物商許可」が必要です。その点は以下の記事にまとめています。

フリマ・オークション販売に「古物商許可」は必要か?新品だから大丈夫とは限らない!

返品リスクが高い

「返品リスク」は、通販系のビジネスにつきものです。特に海外の購入者は、日本よりも返品率が高く、気軽に返品してくる傾向があります。

返品された商品の状態が良ければ再販売できますが、悪い状態で返品される可能性もあるのです。eBay輸出では、ある程度の返品リスクは覚悟しておきましょう。

商品が届かないことがある

これはお客さんが返品したいと思わなくても、商品が何らかのトラブルで届けられないというケースです。

海外向けの発送は、国ごとに事情が異なり、日本向けの発送よりもトラブルが発生しやすいのが現状。お客さんの申告してきた住所が間違っていたり、現地の配達員がいい加減だったりなど、日本ではありえないような、色々なトラブルが発生します。

商品が配達中のどこかで行方不明になり、追跡や、荷物の調査をしても見つからないということもあります。

「保険をかけているから大丈夫!」とは限りません。保険を適用するには、お客さんにも手続きをしてもらう必要がある場合があります。国際郵便(EMS)で送った場合はそうです。

つまり、バイヤーが音信不通になると保険金は一切もらえません。商品が届かないと、すぐ返金処理になることが多いのですが、バイヤーは「お金が戻ったら音信不通」ということも、十分考えられます。

アカウント停止リスク

eBay というプラットフォームに頼ったビジネスなので、「アカウント停止リスク」があります。

Amazonよりもアカウント停止がされにくいとはいえ、可能性がゼロではありません。購入者からネガティブな評価を下されたり、ルール違反をすることでアカウント停止につながります。

アカウント停止にならないよう、丁寧な運営を心掛けながら、eBay輸出ばかりに頼らない経営戦略も必要でしょう。

eBay輸出コンサルの注意点

インターネットを使ったビジネスでは、さまざまなコンサル業者が発生するものです。eBay輸出のコンサルを受けることを検討している場合、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

自動化ツールに注意

eBay輸出コンサルでは「ツール」を売りにしている場合がありますが、これは要注意です。

国内のAmazonや楽天市場、ヤフオク! やメルカリなどの商品情報を自動的に取得し、価格差のある商品を自動的に探し出すなどの「自動化ツール」を売りにしているコンサルがあります。

この性能について、誇大な表現をしているコンサル業者が多くあり、「購入してみたらほとんど手作業が必要で、自動ではない」ということが多くあります。

高性能だとしても、そもそも自動化ツールは「転売」のためのツールなので、転売そのものに抵抗がある人は利用しない方がよいでしょう。

不当に価格をつり上げて販売してしまったり、転売禁止の商品を誤って販売してしまったりなど、さまざまな違反につながる可能性もあるのが自動化ツールです。十分に注意しましょう。

何を売るかによって結果が大きく異なる

eBay 輸出は、とにかく「何を売るか」で結果が大きく異なります。

コンサルでは、基本的なやり方を教えてくれることはあっても、具体的に何を売るべきかは教えてくれません

過去に売れた商品を教えてくれたからといって、同じ結果が出るとは限らないでしょう。競合が増えたことによって、既に売れなくなっているかもしれません。

自力で売れる商品を研究していくしかないのが商売です。「絶対に儲かる」「確実に稼げる」などの宣伝をしているコンサルは、間違いなく誇大広告だといえます。

基本のやり方はネットにある

eBay輸出の基本的な方法は、インターネットで公開されています。

コンサルに高いお金を払ったとしても、優れた情報を得られるとは限りません。インターネットにあるような情報しか教えてくれないのに、高額な代金を請求する情報商材やコンサルが横行しているのが現実です。

詐欺まがいの情報商材や、怪しげなコンサル業者は、過去に流行し、その後さまざまなトラブルを起こしたことで減少したとはいえ、消えたわけではありません。十分に気を付けてください。

eBayジャパン公認のコンサルがある

「インターネットで調べても分からないことがある」など、どうしてもコンサルを利用したい状況があるかもしれません。

そのようなときは、「eBayジャパン公認」のコンサルがおすすめです。

eBay輸出の基本から支援してくれる公認コンサルで、公式カリキュラムを受講し、筆記試験や面接を通過した人だけが、「イーベイ・ジャパン公認コンサルタント」として認定されています。

公式サイトには「無料」などの表現が一切ないので有料のようですが、「eBayジャパン公認」という点で安心感があるサービスです。

まとめ

eBay輸出は、世界規模のオークションサイトを利用したビジネスです。「世界」という大きな市場を相手にビジネスができるという魅力があります。消費税の還付を受けられるなど、税金面の優遇があることも利点です。

注意点やデメリットをまとめると、以下のとおりです。

  • 利益を出すまでに時間がかかる
  • サイトの性質上、新品を販売するには不利
  • 輸出以外の売上があると税金面で不利になる可能性がある

eBay輸出は「税金の計算」が複雑になりがちです。会計ソフトや税理士に頼る場面もあるでしょう。おすすめの会計ソフトや、税理士の探し方については、以下の記事を参照してください。

ebay や Amazon での輸出におすすめの会計ソフト比較